**映画

2019年10月 4日 (金)

10月4日(金)名画をみる会『晩菊』(1954年 東宝)

◇245回名画をみる会『晩菊』(1954年 東宝)


監督:成瀬巳喜男
脚本:井出俊郎、田中澄江
撮影:玉井正夫
音楽:斎藤一郎
出演:杉村春子、細川ちか子、望月優子、沢村貞子、上原謙、有馬稲子、加東大介
日時:10月4日(金)2:00~5:00pm

 林芙美子原作の映画化。『めし』の田中澄江と井出俊郎が共同脚色し、藤本真澄が制作している。
 芸者上がりのきん(杉村)は、口の不自由な女中静子と二人暮らしをしている。昔の芸者仲間たちは貧しい生活をしているが、きんは色恋より金が第一で、仲間にも利子を取り立てていた。若いころ無理心中しようとした男が会いたがっていると言っても知らぬ顔をしているが、別の男で以前激しい恋をした田部から会いたいと手紙が来ると、心をときめかせたりする。
 昔の仲間、たまえの息子・清や、とみの娘・幸子は親の気持ちも知らず、勝手に結婚を決めてしまったりするのだが、それでも子育ての生き甲斐を感じている。独り者で、金に執着した高利貸の役を杉村春子が見事に演じ切っている。
 今ではめったにお目にかかれない、成瀬巳喜男の名人芸が最大限に発揮された作品。ぜひお見逃しなく。
★次回11月は、イタリア映画『ライフ・イズ・ビューティフル』です。

 

2019年9月 4日 (水)

9月4日(水)名画をみる会「鳥」 

◇244回名画をみる会「鳥」(1963年、アメリカ)


監督:アルフレッド・ヒッチコック
脚本:エヴァン・ハンター
音楽:レミ・ガスマン
出演:ロッド・テイラー、ティッピー・ヘドレン、スザンヌ・プレシェット
日時:9月4日(水)2:00~5:00pm

 ある日、サンフランシスコの漁村でカモメが女性の額を襲った。翌日はカモメの大群が押し寄せ、人を襲い、ついに暖炉から無数の小鳥が侵入して、鳥たちの襲撃が始まり、原因がわからないまま人間は逃げ惑うばかり。これはいったいどういうことが起きているのか。原因のわからない恐怖をヒッチコックは描いている。1963年『キネマ旬報』ベスト4位を獲得した。 
☆次回は10月20日(金)、成瀬巳喜男監督の『晩菊』(杉村春子主演)です。

 

2019年8月 9日 (金)

8月9日(金)名画をみる会『月光の夏』

◇243回名画をみる会『月光の夏』(1993年)

監督:神山征二郎
脚本:毛利恒之
出演: 若村麻由美、田中実、永野典勝、渡辺美佐子、石野真子、田村高廣、山本圭
音楽:針生正男
日時:8月9日(金)2:00~5:00pm
会場:アカデミー文京、学習室(文京シビックセンター地下1階、TEL 03-5803-1100 )
交通:地下鉄後楽園駅、春日駅から2分、JR水道橋駅から10分

 太平洋戦争末期の夏、九州の鳥栖国民学校に、陸軍の二人の特攻隊員がやってきた。一人は、上野音楽学校のピアノ科の学生で、翌日知覧に向かうので、今生の思い出にと、グランドピアノでソナタ『月光』を弾く。もう一人は熊本師範を出て音楽教師になりたかった風間で、『海行かば』を弾いて去った。
 そのピアノが老朽化で廃棄されることを聞き、演奏に立ち会った教師の吉岡公子(若村→渡辺美佐子)が、保存のために、二人の思い出を語る。ラジオ局の石田(石野真子)は、作家の三池と取材を重ね、特攻平和会館で遺影を発見、公の記録にはなかった振武寮を知る。そこは、特攻の途中で帰還した隊員が幽閉される場所だった。
風間(田中実)は出撃したが、エンジンの不調で引き返し、寮で屈辱の日々を過ごす。風間は、「海野は戦死しましたが、私は生き残っております」と語る。半世紀を経てピアノと再会した風間は、『月光』を奏でる。

☆次回は9月4日(水)、ヒッチコック監督のアメリカ映画『鳥』です。

2019年7月28日 (日)

7月28日(日)名画をみる会『蝶の舌』

◇242回名画をみる会『蝶の舌』
(1999年、スペイン、スペイン語、ガルシア語)

監督:ホセ・ルイス・クエルダ
脚本:ホセ・ルイス・クエルダ、ラファエル・アスコナ
出演:フェルナンド・フェルナン・ゴメス、マヌエル・ロサノ
音楽:アレハンドロ・アメナーベル
日時:7月28日(日)2:00~5:00pm

 舞台は1936年。スペインのガルシア地方の田舎町で暮らす8歳の少年モンチョ。彼は喘息持ちで繊細である。それを理解したグレゴリオ先生は優しく接してくれる。グレゴリオ先生は、教科書の勉強よりも本質的な教育を大切にし、自然界の魅力を素晴らしい知識で教えてくれた。その中でも、モンチョが特に興味を持ったのは蝶の舌だった。  
ファシズム前夜のスペインの村を舞台に、少年と老教師の心の交流を描き、日本でもロングラン・ヒットとなった感動作。無名のロサノ少年、名優ゴメスの名演技と、胸をえぐる痛切なクライマックスが涙を誘う。必見の名画をお見逃しなく。

★次回は8月9日(金)、『月光の夏』です。

2019年6月23日 (日)

6月23日(日)名画をみる会『洲崎パラダイス 赤信号』

◇241回名画をみる会『洲崎パラダイス 赤信号』(1956年、日活)

監督:川島雄三/原作:芝木好子
脚本:井手俊郎、寺田信義/音楽:真鍋理一郎
撮影:高村倉太郎
出演:新珠三千代、三橋達也、河津清三郎、轟夕起子、芦川いづみ、小沢昭一ほか
日時:6月23日(日)2:00~5:00pm

 両親に結婚を反対された若い二人、ぐうたら男の義治(三橋)と、行動力のある蔦枝(新珠)が、東京の下町洲崎に迷い込んでくる。二人は、遊廓近くのそば屋と飲み屋で働き始めるが、本心とは別にくっついたり離れたり。どうしようもなく駄目な男女の愛憎を、川島監督が慈愛のまなざしで描いた人情劇。
うらぶれた境涯というのではなく、人間の拙い部分をさらけ出し、コンプレックスや屈折をかかえて生きていく姿を描いた演出が冴えている。監督自身も、最も好きな自作と語った作品である。

◎次回は7月28日(日)、スペイン映画『蝶の舌』です。

2019年5月26日 (日)

5月26日(日)名画をみる会『エデンの東』

◇240回名画をみる会『エデンの東』(1955年、アメリカ)

監督:エリア・カザン/脚本:ポール・オズボーン/音楽:レナード・ローゼンマン
出演:ジェームス・ディーン、レイモンド・マッセイ、ジュリー・ハリス、ジョーヴァン・フリートほか
日時:5月26日(日)2:00~5:00pm

 農園主アダムスには二人の息子がいたが、兄のアーロンばかりを信頼し、弟のキャル(ジェームス・ディーン)は疎外されて行き悩み、屈折していく。父と別れた母のうわさを聞いたキャルは、賭博場でその姿を見てしまう。父の商売を少しでも助けようと、キャルは豆を買い占めて儲けた金を父に渡そうとする。だが、父は冷たく拒否をする。失望したキャルは、母の自堕落な姿を見せに、兄を賭博場に連れて行った。ショックを受けた兄は自暴自棄になり、軍隊に志願してしまう。 
★次回は6月23日(日)、川島雄三監督の『洲崎パラダイス赤信号』(主演:新珠三千代)です。

2019年4月21日 (日)

4月21日(日)名画をみる会『遥かなる山の呼び声』

◇239回名画をみる会『遥かなる山の呼び声』(1980年・松竹大船撮影所)

監督・脚本:山田洋次

出演:高倉健、倍賞千恵子、吉岡秀隆、武田鉄矢、渥美清、ハナ肇ほか

日時:4月21日(日)2:00~5:00pm

北海道の酪農地帯。ある嵐の夜、一人の男(田島:高倉健)が、一人息子武志と酪農を営む民子(倍賞千恵子)の家に現れ、雨風しのぎに泊めてほしいと懇願する。民子が腰を痛めて入院している間に、武志は田島になついていく。しかし、田島は罪を犯して警察に追われる身であった。ついに逮捕され、網走刑務所へ護送される……。

日本アカデミー賞の最優秀脚本賞、主演男優賞、女優賞、音楽賞他を受賞したほか、モントリオール映画祭で審査員特別賞を獲得した。

★次回は、5月26日(日)、アメリカ映画『エデンの東』(主演:ジェームス・ディーン)です。

2019年3月 3日 (日)

3月24日(日)名画をみる会『雁』

◇238回名画をみる会『雁』 (1953年、大映)

日時:3月24日(日)2:00~5:00pm
交通:地下鉄後楽園駅、春日駅から各2分、JR水道橋駅から10分
監督:豊田四郎
出演:高峰秀子ほか

 詳細は、当日配布します。
★次回は、4月21日(日)、山田洋次監督、高倉健、倍賞千恵子主演の『遥かなる山の呼び声』です。

2019年2月24日 (日)

2月24日(日)名画をみる会『情婦マノン』 

◇237回名画をみる会『情婦マノン』 (1948年、フランス)

監督:アンリ=ジョルジュ・クルーゾー
脚本:ミシェル・フェリ
音楽:ポール・ミスラキ
出演:ミシェル・オークレール、セシル・オーブリー、セルジュ・レジアニほか
日時:2月24日(日)2:00~5:00pm

 1944年、パリ解放の喜びに沸く街には戦後の混乱が渦巻いていた。そのとき出会った男女の宿命的な行方が、センセーショナルに描かれている。大戦直後のパリの生活風景の中に、混乱した人間の心象風景を演出しながら、ユダヤ難民の悲劇をも見つめている。戦争という犯罪の原点をクルーゾー監督は告発しているようだ。
 1949年度ヴェネツィア映画祭でグランプリを受賞し、50年『キネマ旬報』ベスト第2位に選ばれた作品である。
★次回は、3月24日(日)、豊田四郎監督、高峰秀子主演の『雁』です。

2019年1月14日 (月)

1月14日(月・祝)名画をみる会『カルメン故郷に帰る』(

◇236回名画をみる会『カルメン故郷に帰る』(1951年・松竹大船撮影所)

監督・脚本:木下惠介
出演:高峰秀子、小林トシ子、望月優子、佐野周二、笠智衆、佐田啓二
主題歌:木下忠司、黛敏郎
日時:1月14日(月・祝)2:00~5:00pm

この映画は、ほぼ全篇を浅間山麓でロケ撮影され、国産としては初の「総天然色映画」として話題を呼んだ。
主人公・おきんは、都会でリリィ・カルメンという名でストリッパーになっている。カルメンは男性たちを魅了する「裸踊り」を芸術だと信じて疑わない。そのカルメンが故郷の村に帰ってくると、村では大変な騒動となり……。 
高峰秀子が演じるヒロインがさわやかに、また軽やかにカルメンを演じている。
戦後の、自由で少し軽薄な風潮とそれに対する賛否両論の両方を風刺した喜劇であり、作品もメイク技術など創作意欲が随所に見られる。

☆次回は、2月24日(日)『情婦マノン』です。

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